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イスラエルの夢神行の最終段階とされる日本の神社神行が始まったが、この神行は普通のものではなく、異常な展開となってしまっている。それはこの神行に対して神社側が拒絶し続け、それに天皇家までが相乗りしてしまったからである。そのままでは仕組みが潰されそうになってきたので、急遽イスラエルの夢という宝物を預かっている総合先導役の佐田が、この神行を代行することになってしまった。
地球人類の仕組みが最終段階に差し掛かって来たところで、天皇家に象徴されている仕組み潰しの垂れ流しの便所の仕組みが発動してしまった。それに押し潰されそうになって金期気・始皇帝組のイスラエルの夢という宝物が、佐田のもとに戻り始めたのである。最後の一つが残されているだけの宝物が、二つに戻ろうとしたとき、彼らにはこの仕組みがこなせないという事実が現れてしまった。
最後までやり抜きたいという彼らの思いは変わらなかったが、最後の一つの課題をこなすことができない現実を前にして、ここで引き下がっては仕組み全体が危なくなる予感がしたので、それを防ぐために預かっている責任と特権を佐田が行使することにした。神行は佐田がやるとできるからするなと言われ続けてきたが、仕組み全体に害が及ぶということになると、総合先導役の立場も危うくなるので、やむをえない選択であった。
それに対しては伏魔殿側からの反対はなく、金期気・始皇帝組も自分たちができない現実を前にして、何も言えなくなってしまったのであった。というのも反対すれば佐田が預かっている宝物を返すと宣告したからであった。返されても困る彼らにしてみればどうしようもないことであったであろう。そうした展開になって佐田が取り組み始めると、やはり佐田には簡単過ぎるので、佐田が環境整備をすることにして、本体組に取り組んでもらうことにしたのであった。
佐田がやる分には簡単にできる神行も、いざイスラエルの夢組がやり出すと大変な妨害が巻き起こり始めた。仕組みを潰す宇宙全体を貫く伏魔殿の総攻撃が仕掛けられてきたからであった。神行組は第一段目で取り組んだ天皇家の御陵神行で合流回収された分身分体を身にまとっていたが、そんなものは何の役にも立たず、佐田のエネルギーで守らなければ神社にすら入れないのだった。
佐田がやってしまっては元も子もないので、イスラエル本体組に任せることとして神行は始められたのであるが、それはそれは大変な務めであった。もっとも佐田が先行して神行をしたことにはなっているので、本体組はそれを担い直せばいいだけのことであった。大変なのは佐田の方であったわけで。
もちろん元宇宙総出のバックアップはあるわけであるが、伏魔殿側の総攻撃に太刀打ちできるはずもない。富士山から岡田以蔵大神が新設の軍隊を送り出してエベレストの始皇帝軍に合流しても、佐田宇宙の宇宙軍を送り出さなければ対応しきれるはずもなかった。そのほかにも重要事項があるけれども、その解説はここでは収まり切れないので、異次元回廊に回すことにしよう。
この巻頭文は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。
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