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   巻頭文(求道のあかし)

令和6年4月1日
佐田靖治


 
 仕組みの拡大に伴なって、我々の復路の宇宙はどんどん発生の源へとさかのぼっていく。月例会でも話したことであるが、五段階の大枠の廃墟をさかのぼって広がっていった結果、まったく新しい廃墟へと突入した。それから一週間ほどの浄化行を続けていった結果、まったく新しい展望が開けることになっていった。

 昇っても拡大しても廃墟に行き着くことの繰り返しで疲れ果て、仕組みの仕事が嫌になってしまい、投げ出したくなるのを我慢しながら、さらに仕組みを推し進めていった結果である。そこはもちろん膨大な廃墟であったが、まだ若い廃墟だった。どこまで行けば行き着くのかという問いに対しての回答のような展開であった。

 そこから新しい仕組みの仕事が始められたのであるが、少しずつ新しい課題が姿を現し始めている。まずまだ若い膨大な廃墟であるが、そこはひと時代前の廃墟であって、まだこれから次の段階へ広がっていかなくてはならない領域であった。我々の復路の宇宙領域を五段階目の領域とすれば、そこはまだ四段階目の領域だったのである。それを原型の四段階目とするのが正しい解釈なのだという。

 ということになると我々の宇宙は原型の五段階目ということになり、その領域を生き終えて初めて復路に向きを変えることになっているようなのである。そしてさかのぼって到達した領域は、これから原型の五段階目へと降りて行かなくてはならず、我々の領域より一段階若いということになるらしい。同じことの繰り返しをしているようで、必ずしも同じではないことの確認ができたのであるが、同じことが五回繰り返されていることにはなるようである。

 イメージ的な調整をさせられてわかってきたことではあるが、原型の五段階は断絶した五段階ではなく、連続して拡大している宇宙らしく、接続部分があるようなのである。つまり連続して拡大縮小がはかられているようなのである。ということになると四段目と五段目の間には切れ目はなく、連続しており、一見して途切れているように見えて続いているらしい。だから自動的に往路から復路に移行していくようなのである。

 しかし四段階目をイメージ的にさかのぼっていくと、同じ宇宙が繰り返されており、同じ間違いが繰り返されているのがわかる。そのため往路を嫌々生きなくてはならない宇宙のメンバーたちに復路の正常化の話をすると、こちらに寄り添ってくる現象が現れる。そのため途中で向きを変えてみることを提案すると、同意してこちらに向きを変えようとしてくる。ところがそれがうまくいかないのである。

 ということは結局五段階の往路を生き終えないと復路に向きを変えることができない設定となってるらしい。それを変えることは誰にもできないし、みんなの合意の元で運営されているらしい。そんなことがわかってきたのであるが、それだけでも現段階では大収穫であった。たとえそれが偽情報であったとしても一息つくことができるし、継続するための意欲がわいてくるからである。


 この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。

 

 
 
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