|
仕組みの会が生まれ変わろうとしている時の流れ、それが今年の課題の「思案と調整」ということでもあるような状況となってきた。世代交代の流れと共に廃墟伏魔殿側の模索が始まった。そちらに「思案」こちらが「調整」であると考えていたが、必ずしもそうではなく、仕組みの会も思案しなくてはならない展開になっていった。総合先導役や仕組みの会に対する総攻撃を受けて会が揺すぶられ、総合先導役への個人攻撃が激しさを増していったからである。
その中の一つに会と先導役両者の経済問題がある。会を維持する困難、佐田の老後を確保する困難、それらが前面に押し出されてきたのであった。その対策として会を解散し、佐田個人の会にして仕組みに取り組み直すことは、以前にも出てきていた課題であった。伏魔殿側が「仕組みの会」の維持を望みそれを保証すると言ってくれたために、その時点では会が続けられていったのであるが、世代交代の波を受けてそれが大揺れになってきたのである。
佐田が仕組みの手探りをしていた初期の段階にまでさかのぼるのであるが、まだ最初の光泉堂であった時から、金毛九尾という金銭欲の魔物がこちらに狙いをつけていた。それはコスモメイト(ワールドメイト)という新興宗教を通してのものであった。佐田が仕組みで世間に頭を出し始めた頃、一気にいくつもの新興宗教が出現していた。それは世界中で巻き起こっていたとのことであり、日本の分は以前に確認しておいたのでここでは繰り返さないが、その中の一つに「コスモメイト」はあった。
仕組みの会にもそちらがらみの会員があり、そちらとの対応で常にコスモメイト(ワールドメイト)の金毛九尾との戦いは見えない形で続けられていた。それがここに来て急に姿を現し、会や佐田に取り付いてきたのである。それとの戦いが規模を拡大して改めて始められ、激しく続けられているのであるが、その金毛九尾の根は深く、伏魔殿の代表部、さらには廃墟無源の奥にまで深まっていく。それもそのはず、金毛九尾の元は狐、その狐はずるがしこく金(かね)に取り付いてミタマを食い潰す金銭欲の魔物だからである。
古代ギリシャの伝説によれば、宇宙の始まりは欲望からとされている。欲望を追求することから宇宙は始まり、進行し、行き着いて廃墟となった。そしてその陰には欲の塊である魔物たちが常にうごめいていたのである。鬼、オロチ、金毛九尾の三大魔物などたくさんいるが、金銭欲の金毛九尾の場合は色欲と強く結びついているケースがある。今回の場合は色欲と結びついた強烈な金毛九尾で、ミタマを食い潰す働きと性器をいじくり回す魔物となってこちらに取り付いてきたのだった。
金銭の課題は難題であるが、色地獄の課題も難題である。幸い仕組みの会は貧乏で、色事にのめり込むには老化し過ぎている。佐田などは逆にそれらに取り付かれることで仕組みの成果を上げることができるようになっている。会のことはともかく佐田の場合はもっけの幸い、これを機会に会の脱皮をはかり、世代交代の仕組みと共に新生していけたらと考えているところである。
この巻頭文は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。
|