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No.2 宇宙世界と次元の違い

平成10年2月10日
佐田靖治


宇宙とは神々の住む世界である。一神教は創造主を説き始め、神々の住む星の世界を、天使や聖者あるいは聖人の住む世界に変えてしまった。そのため古代の神々は覆い隠され、星にも地球にも神々がいないことになってしまった。しかし、星には今でも神々は存在しているし、地球にも存在している。宇宙変革の嵐は今、埋もれた古代の神々を甦らせ続けている。そして、その神々は古い表現体を脱ぎ捨てて、新しい神々に生まれ変わり、地上に復帰しようとしている。

一神教は、天使や先祖方の住む世界を天上界として、その世界を天空に置く。しかしそれは間違っていて、彼らもやはり宇宙の星々にその住居を持っている。神々や、仏教で言う仏、あるいは天使とか先祖方は住む星が違っていたり、同じ星でも次元の違う世界に別々に住んでいる。一神教はその現実を無視してしまった。創造主一神をあまりにも強調しすぎたためと、霊界という次元に住む先祖や天使の宗教を確立しようとしたからである。

神々は宇宙世界の神界という次元に住んでおり、仏教で説く仏や菩薩は仏界という次元、先祖や天使などは霊界という次元に住んでいる。宇宙の異次元は多層世界であって、一神教が説く霊界次元のみで成り立っているわけではない。そうした世界のほかにももっと別の次元や世界があるし、宇宙そのものも我々の宇宙だけではなく、外や下に次元を変えて、拡大したり縮小したりして広がっている。

宇宙では今大変革が進行しているけれども、イエス・キリストの再臨だけでは解決できない問題がここにはある。キリスト教では世紀末にイエス・キリストが再臨すると説かれてきた。そのことはともかく、イエスという人間の先祖とキリストという精霊は別存在なのだが、一般にはこの両者は同一存在として扱われている。ハイラーキー(賢者界)を説く神智学や人智学では、イエスとキリストを別存在としているが、その問題も次元差ということを考えないとなかなか理解できないだろう。


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