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No.3 次元差の問題

平成10年3月18日
佐田靖治


昔地球には神々の世界があった。その神々は二十世紀末の現代では、一部の地域を除いて埋まってしまっている。仏教や一神教によって人間の魂がおおわれてしまったからである。仏教は神より仏を上に置く。無という絶対的な領域を説くことによって。一神教も創造主を絶対者とすることで神々を抹殺した。しかし、それは人間の魂の次元が神界から仏界へ、そして霊界レベルに落ちたことを意味しているにすぎない。

異次元には多重的な世界があって、それぞれが独立した次元差を保っている。大きく分けて神界、術界(技能界)、仏界、神仙界、霊界という五つの次元が、三次元の物質世界より上に存在している。地球物質世界に隣り合っている幽界、あるいは地下の闇の世界や魔神界を除いて。そのほかにも科学者が理論的にパラレルワールドと呼ぶ虚在界や、プラトン、釈迦、モーゼス、あるいはキリストなどが入った根元界という超次元世界、さらにはそこから創造界(天上界)へと奥まっていく次元まで視野に入れなければ、異次元の世界は正確にはとらえられない。

仏教にしても一神教にしても独自の異次元世界を説いている。しかし、それは仏界という世界、霊界という世界を説いているだけで、全体像が見えているわけではない。神智学のように賢者界を説く場合はまた別な説き方になってしまう。神界にも神界の見方があるけれども、現代ではあまり一般的ではなくなってしまっている。

しかし、二十一世紀を前にして古代の神々は再び復活しようとしている。宗教がいかに古代の神々を消し去ろうと、人類の魂の奥には神々の分け魂が宿っており、その魂が目覚めはじめているからである。地球は人間が主体となる星であるため、人間が受け入れなければ神々は地上に復帰できないが、地球人類の魂は、今、宇宙浄化、宇宙変革の流れの中で息づきはじめているので、やがて地球全体に古代の神々が復活することも夢ではないと思われる。


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