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No.16 機械宇宙と人類

平成12年4月28日
佐田靖治


宇宙の時空は我々人類が考えているよりもはるかに膨大で、無限とか永遠という言葉を当てるしかないほどである。それでも当然のことだが宇宙には始まりがあった。その始まりから現在の宇宙までの時空は、大きく分けて50段階に区分けされている。

宇宙が始まってから第3回目で物質人類が生み出され、その宇宙周期で物質コンピューターが人類によって作り出された。そして第5回目で、外宇宙へ無限に拡大していくような膨大な宇宙、その全体を管理するコンピューターシステムが完成された。それ以降宇宙は機械宇宙へと変化して現在に至っている。

現在は全宇宙的に見ると第50回目の末期の宇宙であるが、今回の50回で大きな区切り目が来ていて、宇宙の完全な切り替えと生み直しが計画されている。これは宇宙の仕組みであるが、これが地球人間世界の各宗教界で、それぞれの立場から語られ続けてきている神の仕組みと重なり合う。

一神教的に言えば、ハルマゲドンの仕組みが流れたあとも、この宇宙の仕組みは進行し続けているし、現代人がそれに深くかかわってもいる。そのかかわり方は、過去の宗教領域だけでとらえられるような形ではなく、コンピューターの進化、あるいはコンピューター社会に突入していく人類のからみとしてである。

このことは、過去の人類が宇宙をコンピューター化していった責任と、その負の遺産に対する償いの問題としてとらえなくてはなかなかわかりにくい。それはコンピューター社会がここまで発達して初めて理解できることであって、20世紀末から新世紀に入った現時点だからこそ説明できる内容である。

コンピューター文明が形成される以前の人間感覚では、機械宇宙というものをとらえることはできず、20世紀後半までは神の仕組みもコンピューターのない原始的な異次元感覚、宗教感覚で扱うほかはなかったわけである。宇宙を変革するほどの役割を地球人類が担うことができるようになったのも、そのことを抜きにしては考えられないし、それが今後の我々の課題でもある。


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