HOME > 風の便り > No.17 朝鮮半島に吹く風  
 

No.17 朝鮮半島に吹く風

平成12年5月31日
佐田靖治


朝鮮半島では近々北朝鮮と韓国の代表者による初の会談が持たれようとしている。資本主義と共産主義という二つの体制に分かれてしまった朝鮮民族の悲しみは、それを引き起こす原因を作った日本人にとって無関心ではいられないし、南北の融和が実現してほしいと願わないではいられない。

先祖が朝鮮や中国から高い文化を携えて渡ってきて、先住民を教化して、天皇家をはじめとする指導者層あるいは支配者層を構成し、現在に至っている歴史が日本にはある。不幸なことに大陸中国、半島朝鮮、島国日本の三つの国は過去に何度か戦いをして、お互いが傷つくという悲しい経験をしてきた。言葉は違えど、人種的、民族的に非常に近い隣国との間にいさかいが起こるということは、さまざまな原因や理由はあろうと好ましいことではない。

特に近い過去に日本人が犯した、他国を侵略して容易に消しがたい深い傷を与えてしまった過ちに対しては、一日本人としてまず謝罪をしておきたいと思う。

歴史的な会談となる今度の南北対話は、二つに切り裂かれた朝鮮国家の融和と統一の願いが込められているのは当然だろうが、この動きの陰にはもっと別のものが動いている。朝鮮半島の問題は、戦争犯罪という国家的な問題のほかに、全人類規模で見極めなければならない難しい問題もある。

朝鮮半島の歴史は、高句麗(三国時代)、新羅、高麗、朝鮮と続いてきて今は南北に分かれているが、これら朝鮮半島の古代国家成立の陰には、紀元前後に古代イスラエルから追放された避難民の流れがあると思われる。イスラエル神選民族が全世界に与えた課題は、現代でも全人類を揺るがしているが、この問題はただ単なるユダヤやイスラエルだけのものではない。アジアの対極にある極東の日本や朝鮮半島にも、見えない形で今も息づいている。

前々回は、コンピューターで横道にそれてしまったが、これは宇宙浄化宇宙変革の仕組みに深くかかわっている難しい問題でもある。次回からここらあたりを少し取り上げてみよう。


back
next
 
 
Copyright © 1998-2006 Shikumi-no-kai,Inc. All right reserved.